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北海道旅行ための情報(大阪から車でキャンプ)

2014年・2016年・2017年と北海道を車での旅したころから、宿泊地の情報を整理してみようと昨年から取り組んでいます。都市部ではホテルを利用しましたが、キャンプ好きな我が家は、キャンプ場も利用してきました。2014年は36日間 4,600キロ、2016年は21日間2,400キロ道内を走破しました。レンタカーでの旅行される方は短期の方が多いと思われますが、比較的長期に旅行する方はマイカー利用が多いと考えられます。そこで、夫婦2人旅や家族3~5人程度で中・長期の北海道旅行をする場合の宿泊情報として、キャンプ場のロッジやキャビンなどの利用情報をまとめて掲載しています。

エリアの確認

情報整理を始めて、北海道の広さを実感。九州の2倍、四国の4倍!情報はエリアに分けてまとめることが必要。しかし、これまで手に入れた資料やネット上を見ても大阪人としては、馴染みのない地域名ばかり。宗谷・留萌・上川・オホーツク(網走)・釧路・根室・十勝・空知・日高・胆振・石狩・後志・渡島・檜山。行政的にはこの14振興局エリアに分かれている。馴染みのある「釧路・根室・十勝」や「宗谷・留萌」は知っている(読める)人も多いでしょうが、「空知・胆振・後志・渡島」は????ではないでしょうか。空知=そらち・胆振=いぶり・後志=しりべし・渡島=おしま、と読むそうです。読めない上にその場所となると、宗谷や釧路・根室だと想像がつきそうですが、他のエリアを判別理解することは難しいと思われます。(下左図)

江戸時代の和人地と蝦夷地から明治期の11国、そして現在の14振興局になる等行政都合上の名称です。そのために、道南・道央・道北・道東など4程度のエリア分けもされるようですが、これも14振興局をまとめたものになっています。道北には留萌まで入るようですが、上川エリアは北の中川町から南の占冠村まで直線距離でも250kmぐらいあります。初めての2014年稚内のホテルを「じゃらん」で検索予約したら誤って留萌のホテルを予約してしまいました。「じゃらん」でも詳細選択しないと稚内も留萌も道北エリアとしているようでした。そこで、マイカー利用旅行者とって必要な道路情報と観光地を考えて独自に5エリアの区分を考えてみました。(下右図)

北海道地区図.jpg
北海道区分図高尾.jpg

①道南=渡島半島部分・函館から長万部あたりまで、②道西=羊蹄山周辺・ニセコ・小樽や南は室蘭・苫小牧そして札幌から道央道・国道12号線の深川市から留萌まで、③道央=日高山脈と大雪山脈がる南の襟裳岬から北は旭川まで、④道北=北緯44度以北幌加内からの宗谷まで、⑤道東=大雪山脈から東部・北はクッチャロ湖から南の釧路を含む知床・根室まで、としました。

フェリー情報

長期北道旅行としてマイカー旅行を前提にしています。まずは、北海道までのルートとしてフェリー情報から

大阪から北海道へマイカーで行く手段としては、舞鶴港(京都府)と敦賀港(福井県)からの新日本海フェリーと名古屋港からの太平洋フェリーがあます。

舞鶴からは小樽に、敦賀からは苫小牧東にほぼ毎日運航便があり、日本海を航行し21時間程度(夜中出発の翌夜着)とほぼ1日で到着。名古屋からは苫小牧に隔日に運行され、太平洋を航行し39時間(夜出発の仙台に翌夕方着、3時間待ちの後出発の翌昼前着)と2泊3日になります。

我が家では、2014年初旅で太平洋フェリーを利用しました。春先から出発日を決め、半額のネット割引(予約乗船日2ヶ月前午前9時から)でチケットを購入できたことにあります。船旅でのんびりするのがお好きな方むき、2泊は長いです。7月で波も穏やかな航海でしたが、翌朝から船酔いでほとんど船室のベッドで過ごす状態。帰路小樽から舞鶴の新日本海フェリーに乗りましたが、日本海側にくらべ太平洋側の波の周期が大きいように感じました。また、仙台で3時間の待ち時間がありますが、下船ができないのも残念です。

2016年は、青森まで車で走り青函フェリーで函館へ渡り、帰路に苫小牧東から敦賀の新日本海フェリーを利用しました。

新日本海フェリーでは、敦賀~苫小牧東便が船も新しく同じステートルーム室(ツイン)でもトイレ付であり、露天風呂もあります。また約1時間程度航海時間が短くなります。課題として、小樽は観光地ですが、苫小牧東は苫小牧中心から30kmも離れ、周囲には何もないところです。

料金でみると、両社とも期間(3区分)により運賃が変動します。

太平洋フェリーの2018年度名古屋発では、A期間=7月26日まで(GWを除く)と8月22日以降、B期間=GWに7月27日~8月1日と8月16日~8月21日、最も高くなるC期間=8月2日~8月15日となっています。(苫小牧発は少し違いがある)

新日本海フェリーの2017年度(注)の舞鶴発では、A期間=7月14日まで(GWを除く)と8月21日以降、B期間=GWに7月15日~8月3日と8月14日~8月20日、最も高くなるC期間=8月4日~8月13日となっています。(注:2018年3月7日時点では2018年6月以降の予定が未掲載のため)

両社とも夏休みお盆期間が最も高くし、GW期間と7月中旬以降から8月20日頃をその次の料金としています。通常期(A期間)と比較すると、太平洋フェリーでは、34,000円が43,200円と27%アップ、新日本海フェリーでは、31,370円が41,040円と30%アップとなっています。(普通車+運転手1名)

関西圏からは2社3航路になりますが、北海道へのフェリー便は、新日本海フェリーの経由便として新潟と秋田から乗船できます。太平洋側では、苫小牧への便が、茨城県大洗港からの商船三井フェリー、岩手県八戸港からの 川崎近海汽船シルバーフェリーがあり、2018年6月から岩手県宮古と室蘭を結ぶ便が新たに就航するようです。最も距離の短い便が、津軽海峡を渡る青森から函館への青函フェリーと津軽海峡フェリーがあります。時間に余裕があれば、ブラブラと北陸道経由で新潟発、磐越道から東北道で仙台や八戸、青森からなど本州巡りから北海道に渡るのも良いと思います。

2週間ぐらいの日程なら敦賀から苫小牧東に入り、帰路は小樽から舞鶴が周遊に向いてお勧めです。

各航路の簡単な情報を一覧にしてみました。

北海道フェリー大.jpg

詳細は各社へホームページからご確認ください。社名をクリックするとリンクします。

〇新日本海フェリー(株)

太平洋フェリー(株)

商船三井フェリー(株)

川崎近海汽船(株)シルバーフェリー

津軽海峡フェリー(株)

青函フェリー

宿泊情報(キャビンのあるキャンプ場)

北海道を車で夫婦2人の周遊旅行を経験して、道北・道東など各エリアを周遊しながら観光スポット巡る宿泊情報として、おすすめのキャンビンのあるキャンプの情報を掲載します。キャビンとは、キャンプ場ではバンガローやキャビン(ケビン)と呼ぶところが多いのですが、施設によってコテージとかロッジの名称になっているところがあります。(脚注参照)

おすすめとして、1棟1泊で5,000円以下、トイレがある(1か所無し)、電源・流し台などの設備がある、温泉などの施設が隣接など近くにある(1か所無し)の4点から選んでいます。また、周遊を考えて、各エリアから1~2と8か所を選定しました。

北海道キャンプ場.jpg
北海道キャンプ場図.jpg

①鶴沼公園キャンプ場
樺戸郡浦臼町字キウスナイ188番地(0125-67-3109)

札幌から北東約90km、浦臼町にあり、JR学園都市線と並行に走る国道275号線に面した移動旅行には最適に場所にあります。

バンガロー6棟の他、オートキャンプ場24区画、フリーテントサイト約80張、コインランドリーや温水シャワーもあり、近くには温泉やレストランもあり、道路をはさんで向かいには「道の駅つるぬま」があります。

区画内に駐車が可能であり、バンガロー設備としても水洗トイレに2段ベット・照明等もあり、温泉や買い物にも便利なロケーションです。

http://www.town.urausu.hokkaido.jp/kankou/guide/tsurunuma.html

http://www.town.urausu.hokkaido.jp/kankou/guide/files/camp_annai_h29.pdf

②札幌市定山渓自然の村
札幌市南区定山渓<豊平峡ダム下流国有林野>(011-598-3100)

札幌市内から南は約30km。定山渓と言えば札幌の奥座敷として有名な温泉街ですが、温泉街から南は5kmの位置にあります。小樽からもアクセスでき、羊蹄山方面も近い位置です。ここは、トイレや流し台以外にも寝具、冷蔵庫から暖房まで設備が充実しています。温泉が無い(シャワーのみ)ことや車が駐車場までである点などマイナス面もありますが、それにましての暖房があることで夏以外の利用も可能である設備面が優れています。

http://www.sj-naturevillage.jp/

③ひがしもこと芝桜公園キャンプ場
網走郡大空町東藻琴末広393(0152-66-3111)

網走駅の南約30kmの網走郡大空町にある公園内のキャンプ場。屈斜路湖や摩周湖にも近く、オホーツク海サロマ湖から斜里町・知床方面など道東北方面の拠点になる位置にあります。多面形のユニークな形状した7~8人用とトイレだけでなくキッチンを備えた施設。車も横に駐車可能。利用期間が短いが温泉・足湯もあります。

http://www.shibazakura.net/camp.html

④長万部公園キャンプ場
山越郡長万部町字富野243-21(役場0137-2-2456 公園01377-2-5854)

長万部駅からも約2kmの位置にあるキャンプ場です。長万部は内浦湾の奥にあり、小樽や札幌と南端の函館の中間点に位置しています。ニセコや洞爺湖などの観光地からも比較的近い位置にあります。トレイに流し台や野外テーブルなどの設備があります。

http://www.osyamanbe-kankou.jp/asobu/syosai/tomino.html

⑤さるふつ公園キャンプ場
宗谷郡猿払村浜鬼志別(01635-2-2311)

道北オホーツク海に面した猿払村のキャンプ場です。最北の宗谷岬から約30km、真夏でも気温が低い道北(オホーツ側)の拠点として最適な場所です。オホーツクライン(国道238号線)に面した村営牧場の一角にあり、道の駅や宿ホテルも隣接し、ホテルには温泉があります。

トイレに流し台と2段ベッドがあります。

http://www.vill.sarufutsu.hokkaido.jp/hotnews/detail/00000391.html

⑥日高沙流川(さるがわ)オートキャンプ場
沙流郡日高町字富岡(01457-6-2922)

日高町は隣接していない門別町と日高町が飛地合併した町。穂別国道(国道274号線)旧日高町中心部の沙流川沿いにあります。沙流川に沿って南下すると旧門別町にでることになり、木材の流送として繋がりがあったのではと想像しています。送直線距離では千歳市や苫小牧市と帯広市の中間点、日高山系の北西です。トイレに流し台の設備、キャンプ場の向かい宿泊施設に温泉があります。

http://www.town.hidaka.hokkaido.jp/site/camp/camp-field.html

⑦鏡沼海浜公園キャンプ場
天塩郡天塩町更岸(01632-2-1830 役場01632-2-1001内線244)

オホーツク海に面した道東天塩町の小さな鏡沼のほとりにあります。留萌市から約110kmと稚内市まで約70km、オロロンライン(国道232号線)少し海岸に入った場所にあります。ここはトイレ設備がありませんが、向かいに天塩温泉、約1km国道に道の駅があります。また、隣接オートキャンプ場と合わせて13のバンガローがあります。

http://www.teshiotown.hokkaido.jp/?page_id=4741

⑧うらほろ森林公園キャンプ場
十勝郡浦幌町東山町22−1(015-576-3455)

太平洋に面した浦幌町。帯広市から東に約50km、釧路市までは約70km、また襟裳岬からも約110kmの位置にあります。トイレや流し台等の設備と徒歩圏内に町営の浴場とレストランが併設の道の駅があります。

http://www.lers.co.jp/parks/01about.html#04

リスト外でもう一つ

⑨白銀台宿泊ロッジ
中川郡幕別町忠類東宝84番地1(地域振興課01558-8-2111)

帯広市から南へ約50km日高山系の東南、太平洋にも近い幕別町にあります。ナウマンゾウの化石が発見されたことやパークゴルフ発祥の地にもなっています。スキー場に隣接の宿泊施設です。(スキー場といっても国道や町支所からも直ぐの自然公園的な場所)
トイレ、風呂、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器や電気ポット等食器や調理用具一式に布団まで備えた貸別荘的な施設です。FF式灯油ストーブに床暖房付で冬季も利用可能です。約500m程の位置には温泉(宿泊施設)に道の駅やキャンプ場もあります。ここは、1棟最大10人まで可能で、人数による料金制になっています。(3人以上で1人2,060円から)

http://www.town.makubetsu.lg.jp/kanko_sangyo/kanko/lodge.html

8か所の内、実際の宿泊したのは⑥日高と⑧浦幌の2か所ですが、③⑤⑦の3つの施設はキャンプ場としては見学してきました。初めての旅行では、北海道1周することを考えて一泊で移動していきましたが、1週間から2週間ぐらいとすると、拠点を置いて周辺を回ると良いと思います。⑨も近くでキャンプ(無料)をしましたが、帯広から高速(無料区間)もあり30分程度です。

 

脚注

Bungalow(バンガロー)=簡易な小屋、もともとは平屋の意味だったようです。Cottage(コテッジ)=(いなかの農民・鉱員などの住む)小家屋、いなか家、避暑地の小別荘。Lodge(ロjッジ)=宿泊するとの意味から、一時的に使用する小屋。Cabin(キャビン・ケビン)=(通例木造の)小屋(客船の客室、移動住宅車の居住)。Weblio 翻訳ページより

「バンガロー」とは、テントの代わりに使用する木造小屋。シャワーやトイレなどの設備はなく、ベッドもない場合がほとんどで、寝袋などを持参する必要がる。「コテージ」とは、貸別荘に近い位置づけです。規模にもよりですが通常部屋は複数あり、キッチン、シャワーやトイレなどの設備、ベッドや寝具、冷暖房などの空調設備が備わっているものが多い。「ロッジ」とは、山小屋や山小屋風のホテル、旅館、山荘。概ね「バンガロー」と「コテージ」の中間的な施設。

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